全てのレベルが高すぎる完全なる天才「D’Angelo(ディアンジェロ)」。
しかし、同業者(ミュージシャン)の信奉者が多いプリンスや『SADE(シャーデー)』などと比較すると、彼は決して「孤高の天才アーティスト」というわけではない。
デビュー当初から「彼の周りだけ時間が止まっているようだ」と言われるほど日常生活での動きがスロウでストーンド(当時は常にドラッグでキマっていたという)していたディアンジェロは、性格的に自らリーダーシップをとってムーブメントを牽引するようなタイプではなかったが、結果的にその作品の圧倒的な力によってムーブメントの中心人物/精神的支柱となっていった。
ディアンジェロは、スタジオで新しい曲に取りかかる前に、毎回ブラックミュージックの歴史を作ってきた名盤1枚と当時の音楽番組『ソウル・トレイン』の1エピソードを持ち込んで、そこに含まれるすべてのサウンド、コード、リリックを「自分たちのものにする」作業を繰り返していったという。
その年数分は何と50年代から90年代までの40年分である・・・。
本日は個人的にもお気に入りのセカンドアルバム「Voodoo(2000年)」からの一曲 “Send It On” のライブ画像をお届け。
by JELLYE ISHIDA.
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