過去(70年代)のソウルに自分たちのルーツを見い出すようになった90年代の「ニュー・クラシック・ソウル」、その後、モータウン社長の座についたキダー・マッセンバーグらの巧みなマーケティング的な手法により、一定の音楽スタイル/ジャンルとして広がりを見せた「ネオ・ソウル」。
そのムーヴメントの先頭に立ったのが、男性アーティスト「D’Angelo(ディアンジェロ)」、そして女性アーティストでは「Erykah Badu(エリカ・バドゥ)」であった・・・。
90’s後半に入り、ヒップホップシーン(ネオ・ソウル)は拡大を続け、音楽産業の中で確固たる地位を築くまでになった。
その一方で商業的な側面だけでなく、純粋に芸術としての強い方向性を目指すクリエイターも多数現われ、その象徴とも言えるのが、ザ・ルーツのクウェストラヴを中心にアーティストやプロデューサーによって結成された集団「ソウルクエリアンズ」。
そして、ある種のムーブメントを生み出したソウルクエリアンズに唯一女性として参加していたのが「Erykah Badu(エリカ・バドゥ)」である。
左からタリブ・クウェリ、コモン、モス・デフ、ジェームス・ポイザー、エリカ・バドゥ、クエストラヴ、ディアンジェロ、ロイ・ハーグローヴ、ビラル、Jディラ
00’sリリースの2ndアルバム『Mama’s Gun』ではソウルクエリアンズのクウェストラヴ、J・ディラ、ジェームス・ポイザーらがプロデューサーとして参加し、結果、「D’Angelo(ディアンジェロ)」の傑作である2ndアルバム『Voodoo』と並ぶネオ・ソウルの最高傑作に数えられる作品となる。
Bag Ladyはその『Mama’s Gun』に収められている一曲。
因みにバックボーカル真ん中には、現在の名門スタックス・レーベル一押しのアーティスト『N’Dambi(エンダンビ)』の姿が。
by JELLYE ISHIDA.
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