世界を代表するスーパーベーシストながら、超一級品の歌唱力を持ち、2011年の第53回グラミー賞で彗星のごとく現れ、さっそうと最優秀新人賞を受賞したエスペランサ・スポルディング。
グラミー賞での新人賞ノミネート自体、ジャズとしてはノラ・ジョーンズ以来となるものであった。
「ウッド・ベース超絶技巧」が衝撃のインパクトを与え、2008年デビューより快進撃を続けるエスペランサは、1984年オレゴン州ポートランド生まれのジャズ系ベーシスト&シンガー&作曲家だ。
名門バークリー音楽院卒業、最年少講師でもある。それまで最年少記録を保持していたパット・メセニーの記録を彼女が塗り替えたのだ。
小柄で可愛らしい容姿、大きなアフロ・ヘアに大きなウッド・ベースを弾きながら歌う姿が斬新で、その上で超一流のベース・テクニックと、透明感のあるボーカル、そして柔らかく舞うようなスキャットが彼女の魅力を桁違いのものにしている。
明るく陽気なキャラクターとベース・プレイヤー/シンガー・ソングライターとしてのこの実力は、未来のJAZZ界を背負っていく逸材であることに間違いはない。
by JELLYE ISHIDA.
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