70’sライクかつジャジーなR&Bを「ニュー・クラシック・ソウル」「オーガニック・ソウル」と呼んだ90’s。
そのムーヴメントの先頭に立ったのが、男性アーティスト「D’Angelo(ディアンジェロ)」、そして女性アーティストでは「Erykah Badu(エリカ・バドゥ)」であった。
その影響を受けて、エリカの諸作『Baduizm(1997年)』でバック・シンガーを務めていた「エンダンビ」や「ヤーザラー」「カレン・バーノッド」といったインディー発の女性シンガーの作品にまで急激に光が当たり始めた時代だった。
中でも、『N’Dambi(エンダンビ)』はエリカ・バドゥの幼馴染みで、「どちらかがレコード契約を結んだ時は、片方のキャリア・アップをサポートする」という約束通り、エンダンビはバドゥのバック・ボーカルに推薦される。
バック・ヴォーカリストとして活動後、1999年に自身のレーベルからソロ・デビューを果たし、シンガー・ソングライター、プロデューサー、作家として大きな注目を集めた1st.アルバム「Little Lost Girls Blues」は、ディアンジェロ等に並ぶネオ・ソウルの担い手との高評価を得た。
2001年には2枚組の大作『Tunin Up & Cosignin』を発表。スモーキーでジャジー、そしてアフロ・パンチで聴かす彼女のヴォーカルは他には無く、ネオ・ソウルの名盤とまで評された。
2005年、3枚目のアルバム『A Weird Kinda Wonderful』をリリース。 合計7人のバンドでの初来日ライブ(クロスオーバー系イベント”TCJF2005”)が実現。
2009年、ついにソウル・ミュージックを輩出している由緒あるメジャーレーベル「Stax」から、4枚目のアルバム『Pink Elephant』をリリース。名門スタックス・レーベルを支えるニュー・ソウルの実力派シンガーとしてだけでなく、彼女の音作りは「ワン&オンリー」として世界にその名を知らしめたのである。
翌年の2010年8月には、「ブルーノート東京」にて二度目の来日公演。多くのファンを魅了したライブとして高評価を得ている。
本日は、4枚目のアルバム『Pink Elephant』の中からアフロ・パンチな一曲「The World Is a Beat」をお届けしたい。
by JELLYE ISHIDA.
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