稀代のメロディーメーカーであるとともに、編曲においてはジャズを出発点としながらも、ボサノヴァの世界的流行の時代にモダンな和声と複雑なリズムパターンで独自のスタイルを確立した『バート・バカラック』。
70年代に入るとそういった革新的な作風は影を潜め、寡作ではあるがArthur’s Theme(クリストファー・クロス)、That’s What Friends Are For(ディオンヌ・ワーウィック)、On My Own(パティ・ラベル& マイケル・マクドナルド)といった簡素かつ親しみやすい楽曲で大ヒットを飛ばした。
今も多くのアーティストがカバーする「A House is not a Home」は、バート・バカラック作品の歌い手として、またホイットニー・ヒューストンの従姉妹としても知られる『ディオンヌ・ワーウィック』が1964年にリリース。
1981年には、ソロとしてデビューしたばかりの「ルーサー・ヴァンドロス」もこの曲をカバーしヒットした。
ルーサー・ヴァンドロスは1983年、ディオンヌ・ワーウィックのアルバム『How Many Times Can We Say Goodbye』のプロデュースを務め、デュエットで参加したタイトル曲がホット 100で 27位(R&B チャートで 7位、アダルト・コンテンポラリで 4位)を記録するなど交流はかなり深い。
今夜は以前も紹介したルーサーの歌う「A House is not a Home」。映像の中で、ディオンヌ・ワーウィックも思わず涙するほどの歌唱を御覧あれ!
by JELLYE ISHIDA.
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