Hookに力を入れ有能なバックコーラスに主線を任せる手法。
重低音から伸びやかに高音域に抜ける歌声。
語尾の余韻が少しハスキーな時がまたたまらなく素晴らしく、
「しなやか」と評されるその歌声はあくまで甘く、
スムースでいながら押し付けがましくない
自然と耳に入り込んでくる魔力をもったもの。
人々がルーサーの手法を真似ても怒るどころか、
憧れる多くの若手を積極的にコラボレート相手に指名し
常に自分のスタイルを変えなかった。
それが『ルーサー・ヴァンドロス』という男だ・・・。
ディオンヌ・ワーウィックに影響され、13歳でシンガーを志したルーサーは高校に入ると「Shades of Jade」というボーカルグループを作り、ハーレム、アポロシアターにて現在も毎週水曜日夜に行なわれている「アマチュア・ナイト」に出演。
彼のキャリアは1968年にアルバム「 Soul Christmas」にプロデューサーとして名がクレジットされ、1969年のQuincy Jonesのベストアルバムにボーカリストとして参加したのが始まりである!
彼はWestern Michigan大学で1年間過ごしたが、音楽を続ける事を決意し中退、そして1972年、Roberta FlackのアルバムにもVandrossの名がクレジットされた。
1975年(24歳)、自らがリードヴォーカルを務めたグループ「Luther」を結成し、Cotillion Recordsからアルバム「Luther」を1976年にリリース。シングル「It’s Good for the Soul」で注目を受ける。
以後の話はまたの機会ということで、本日は若き日のルーサーの声をお聞き頂きたい。(「It’s Good for the Soul」)
by JELLYE ISHIDA.
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