今日は、私が最も尊敬する四人の黒人男性シンガー。そのステージを収録した「ライヴ・アルバム」を紹介したい。
一人目は、不世出のソウル・シンガーである『サム・クック』伝説のライヴ・アルバムで、1963年1月12日にマイアミのハーレム・スクエア・クラブで行なわれたステージを収録したもの。その熱狂振りが当時のクックのイメージにそぐわないとお蔵入りにされていた作品でもある。
二人目は、神経過敏、ステージ嫌いで知られる『マーヴィン・ゲイ』が、ホワッツ・ゴーイン・オンとレッツ・ゲット・イット・オンのメガヒットで、愛と性の使者として世界的な大スターとなった直後の1974年、カリフォルニア州オークランドでの14,000人を前にしてのステージを収めた名ライヴ盤。
Marvin Gaye Live (Live At Oakland Coliseum, CA/1974)
三人目は、ニュー・ソウルの旗手として、後に数々の男性ヴォーカリストへ多大な影響を与えたシンガー『ダニー・ハザウェイ』による72年に発表されたライヴ・レコーディング・アルバム。「You’ve Got A Friend」「The Ghetto」など収録された名盤。
Live 1972 <Free Soul SHM-CD Collection>
そして四人目は、Live 2003 at Radio City Music Hall (2003年)で脳梗塞を乗り越えライブで復活した『ルーサー・ヴァンドロス』初のライブアルバムである。
Live 2003 at Radio City Music Hall
どのアルバムも、舞うように、泳ぐように、寄り添うように軽々と歌いあげる彼らのヴォーカルにただ身を任せれば良いという訳で、実力のすべてが出せるとは限らない一発勝負のライヴで、これだけのものを見せつけられれば、もう平伏すしかない!
by JELLYE ISHIDA.
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